重症化すると考えられるからです。アメリカでは、それに備えて、ドライブスルー方式でのワクチン接種の訓練までしているそうです。さらに、配布順や接種順を決めています。治療薬のタミフルに対する備蓄も、アメリカでは全国民、日本では足りない状態です。
日本では、いまだに国民の6分の1程度しかプレパンデミックワクチンが無いとされていて、その対策の違いは歴然としています。新型インフルエンザが発生した場合、一番の対策としては外出をしないことです。日本は、議論ばかり長引き、実際の行動に移す時間が多く取られすぎているのではないかと思われます。既にアメリカの薬局等ではドライブスルーが一般的になっています。
日本では、人工呼吸器の予備すら用意していないという現状です。また医療関係者がそれに対して罪悪感を覚えなくても済むように、メンタルトレーニングをしていると言います。新型インフルエンザに対しては、早急な対応が求められるため、今の段階から先へ先へと予想して対策を練ることが一番大切だと考えられます。アメリカ以外の諸外国も、日本に比べ、対策が進んでいるところが数多く見られます。
アメリカでは、鳥インフルエンザから作ったプレパンデミックワクチンを、国民全員分用意したとしています。また、新型インフルエンザが発生した場合、アメリカでは若者が先と決まっています。さらに、それでも足りなくなる場合を想定して、呼吸器の優先順位を決め、助かる見込みの大きい患者から優先的に使用するということまで決めています。また、人工呼吸器が多く必要になるとして、アメリカでは予備の人工呼吸器を多く準備しています。